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現在ニューヨーク・ヤンキースで大活躍の松井 秀喜選手が、まだジャイアンツにいて開幕戦に出場したものの膝が悪くて不振だったことがありました。医者からはタナ障害と診断され治すには手術以外にないと言われたそうです。
タナ障害とはスポーツ障害の一種で膝関節のC軟骨の下に余分なものが増殖して、滑膜ヒダが棚のようになり、膝の屈曲や伸展時に痛みをもたらすというものです。
軽いものならば筋力強化やストレッチで防げますが、ひどいものになるとたしかに西洋医学では、タナそのものを取り除くしかないといわれています。しかし、タナを取り除くとなると、これはもう立派な外科手術であり松井選手はそのシーズンを諦めなければなりません。
長嶋監督に呼ばれた私は、「これは、鍼治療しかない」
と決意しました。
芦屋の竹園ホテルについて、松井選手の肘の肺経の尺沢と膝の内・外の膝眼に鍼を打ちました。するとどうでしょう たった一回の治療で治ってしまったのです。
私は、右側の膝と肘、左側の膝と肘は基本的には同じツボを持っていると考えています。松井選手の場合も肘のツボに鍼を打ったことで、経絡の流れが整えられ痛みが消えたのです。
それにしてもこのとき驚いたのは松井選手の体です。膝のツボに鍼を打ったのですが、硬くて大きな筋肉が邪魔をして鍼がなかなか入っていかないのです。松井選手の横には萩原チーフトレーナーがぴったりと寄り添っています。萩原トレーナーには、治療方法を教えたこともありその目の前で私が鍼を打ち損じればとんだ恥さらしです。
ここは何としてでも、鍼をきっちり打ち込まなければならないと思い切り鍼を打ったところ、なんと鍼がポーンと弾き返されるではありませんか。
私は長年鍼治療をしてきていますので、松井選手のように鍼がなかなか入らなかったという経験は何度かあります。ですが、打った鍼が弾き返されたというのは、後にも先にもこのときだけです。松井選手の筋肉は硬くて大きいばかりが、弾力性にも富んでいたのです。
私はこのときのことを、講演などで話すことがあるのですが、そのときに
「松井選手は、やっぱり人間じゃないですよ。ゴジラですよ」
というと会場はいつも大爆笑となります。
松井選手は、私の鍼治療のとき顔色ひとつ変えませんでしたがあとで聞いたところによると本当はかなり痛かったとのことです。そのためもう二度と鍼治療はやりたくないとこぼしていたそうですが、タナ障害時の鍼のツボは普通の人なら飛び上がるほど痛いところです。しかしそこはさすが松井選手です。まるで何もなかったかのように、平然と治療を受けていたというわけです。
その後、石川県で講演したときに松井選手の中学校時代に担任だった先生のお母さまがこられでいたということがありました。
最初は私と松井選手との関わりなどまったくご存じなかったのですが、講演で私が松井選手の治療したことがあるという話をしたので、
「(松井選手が言っていた)‘富山の鍼の先生’とは佐藤先生のことだったのですね。その節は大変お世話になりました」
とずいぶん丁重にお礼を言われました
松井選手は、郷里の人たちをとても大事にしていて、熱心に応援してくれている人に手紙を出したり電話をしたりしているんですね。
どうやらその手紙に次のような趣旨のことが書かれてあったらしいのです。
「膝の故障でずいぶん心配をおかけしましたが、富山の鍼の先生に治療してもらったところ、たった一回の治療でしたが痛みが消えてもうすっかりよくなりましたので、どうぞご
安心ください」
私にとって鍼が弾き返されたわけですからとても印象深かったわけですが、松井選手もそうだったのですね。
‘富山の鍼の先生’と私のことを覚えてくれていたようで、とても嬉しくなりました。
左手首骨折
松井 秀喜選手はなぜ左手首の骨折をしたのだろうと考えて負傷した時のビデオを録画して画像をコマおくり、一時停止し 分析して見たときにハッと気がついたことがありました。
左足の動きが悪い 足の運びがほんの少し自分の意識により遅れて運動している様に思われます。
すなわち送り足が遅い 手が早く出ているバランスがわるい倒れた手をかばい切れなくなり骨折したと思います。
数日前に膝の調子が悪く、膝に関節液がたまっている とテレビで放送されていました。膝が自分の意のままにならない為の骨折でした。
ジャイアンツ時代に松井選手の膝を鍼治療した私だからわかります。
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